「旧香川県立体育館(船の体育館)の解体中断について―現状の整理とモダニズム建築保存の展望―」
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旧香川県立体育館(船の体育館)の解体中断について
―現状の整理とモダニズム建築保存の展望―1. はじめに
世界的建築家である丹下健三氏が設計した、巨船を想起させる独創的建造物である旧香川県立体育館(以下「本件建物」といいます。)をめぐっては、老朽化による解体を決定した香川県に対し、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、ハーバード大学大学院等から保存を求める嘆願書が届き、国内では民間資金による買取提案がなされる等、保存・解体の行方が世界的に大きな注目を集めていました。
解体の方針を維持する香川県に対し、民間資金による買取及びホテルへの転用を目指す民間団体(以下「再生委員会」といいます。)から、解体に係る公金支出の差止めを求める住民訴訟の提起、耐震性能の鑑定を求める証拠保全の申立てがなされ、近隣住民からも解体工事の差止めを求める仮処分の申立てがなされる等、議論は法廷闘争に発展しています。
このような中、令和8年9月3日、耐震性能の調査のために、解体工事が一時中断されるとの発表がありました。
本稿では、今回の解体中断に係る経緯や事実関係を整理したうえで、今後の展望に言及します。
なお、筆者は本件の住民訴訟等において原告(再生委員会側)の代理人を務めていますが、本稿はあくまでも、当事者の具体的な主張の是非を論じるものではなく、複雑化している状況を整理し、可能な限り正確な事実関係を説明することを目指すものとします。
続きはこちらをご覧ください。
【目次】
1. はじめに
2. 船の体育館と再生案
3. 当事者の主張
4. 法的手続きの概要
5. 解体工事の中断
6. 今後の展望
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